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記事詳細:Detailed Article

JARI Research Journal環境・エネルギー/Environment & Energy

資料名 / Title

JRJ20170604 研究速報
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気液界面培養条件下の細胞へのガス状物質および微小粒子状物質曝露の影響評価法の検討 -NO2曝露による気道上皮細胞の遺伝子発現解析-
Examination of an evaluation method for health effects of exposure to gas and particulate matter Under Air-Liquid Interface Culture conditions. -Gene expression analysis of airway epithelial cells exposed to nitrogen dioxide-

伊藤 剛,村木 直美,田村 久美子,佐々木 左宇介
Tsuyoshi ITO,Naomi MURAKI,Kumiko TAMURA,Sosuke SASAKI

これまで自動車排気等のガス状物質および微小粒子状物質の健康影響は主に動物曝露実験により評価されてきたが,最近では培養細胞を用いた評価に対する関心が高まっている.しかし,培養細胞を用いた実験は汎用性が高く,研究者が独自の視点で様々な実験条件を設定するため,それぞれの実験を公正に比較することが難しい.そこで我々は,自動車排気のin vitro評価法の標準化を目指し,その基本骨格の構築を目指している.
 自動車排気は呼吸により取り込まれることから,その影響評価では吸入曝露を反映した気液界面培養条件下での細胞曝露が重要である.気液界面培養条件では細胞は乾燥しやすく,長時間送気しながら細胞を安定した状態に保つことは難しい.その一方で,近年の自動車排気は大幅に改善されていることから,微弱な排気の影響を感度良く検出するためには長時間曝露可能な実験系が求められる.これらのことから,我々は送気の湿度を制御するために加湿器を導入し,細胞を安定した状態で6時間連続曝露可能な細胞曝露システムを構築した.さらに,本細胞曝露システムを用い,実際に大気汚染物質や自動車排気等を細胞に曝露し,炎症応答を鋭敏に検出できることを確認する必要がある.そこで本研究では,我々の細胞曝露システムの炎症応答評価への利用可能性を検討することを目的に,大気や自動車排気に含まれており,炎症を誘導することが広く知られているNO2の細胞曝露実験を実施し,炎症関連遺伝子の発現変動を解析することとした.
To examine the usefulness of our cell exposure system for the evaluation of inflammatory responses, we analyzed the expression of inflammation-related genes in airway epithelial cells exposed to nitrogen dioxide using the cell exposure system. As a result, the expression change of inflammation-related genes induced by nitrogen dioxide could be clearly observed in lung carcinoma cells (A549), but not in primary cells (MucilAirTM). This result showed the usefulness of the cell exposure system for the evaluation of inflammatory response, however, it is necessary to further study the effective use of primary cells.

種別 / Article Type

JARI Research Journal

資料名 / Title

JRJ20170604 研究速報

発行年月 / Date of Issue

2017/06

分野 / Field

環境・エネルギー/Environment & Energy
ID:6918
 

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