「平成27年度(第56回)科学技術週間(4月13日~19日)」に伴い、筑波研究学園都市内の研究機関が一般公開されました。
当研究所も4月18日に一般公開を開催し、1,992名の方にご来場いただきました。
開催の様子
衝突実験
本年度も2回の衝突実験(前面衝突試験、側面衝突試験)を実施しました。

四輪車のシャシダイナモ上走行の運転体験
道路を走行している状態を再現する『シャシダイナモメータ』に設置した四輪車を使って、燃費や排出ガスを測定するための走行パターン(10・15モードの一部とJC08モードの一部)の運転体験をしていただきました。
水素を安全に貯めて使う
水素の安全性に関する基本的な性質や水素・燃料電池自動車に安全に水素を搭載するための研究活動について、容器火炎暴露試験等のビデオによる説明や、圧縮水素容器のカットモデルなどの展示と水素拡散シミュレーションの説明を行いました。自動車の使用状況や事故等での容器に対するより高い安全性についての検討結果として、容器火炎暴露試験、水素拡散シミュレーション結果や容器破裂試験を行った容器実物を前にして興味津々で熱心な質問をする来訪者が目立ちました。
自動車用リチウムイオン電池
エコカーへの搭載が進んでいる自動車用リチウムイオン電池についての展示を行いました。安全性試験や寿命試験、標準化活動についてパネルとビデオ上映により説明しました。
水素で発電する燃料電池
手持ちのポンプで空気中の酸素を送り、燃料電池が発電するモデルを実際に触って体験していただきました。水素と共に酸素を送るとモーターが回り、模型のトンボが羽ばたく様子を、興味を持って見ていただけたと思います。
FCミニカー 走行体験
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燃料電池自動車の構造について楽しく学ぶ、FC(Fuel Cell: 燃料電池)ミニカーの走行体験を開催しました。水素と空気中の酸素で発電しながら走るFCミニカーを夢中になって目で追いかけるお子さんたちの様子が見られました。
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燃料電池自動車ミライ同乗体験
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2014年12月にトヨタ自動車が発売した燃料電池自動車ミライの助手席および後部座席に同乗していただき、たくさんの方が燃料電池自動車を体感されました。
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EV・PHEVおよび充電ステーション展示
普及が進んでいる電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド自動車(PHEV)と充電ステーションを展示しました。今年はEV・PHEVの特徴の一つとして、車から外部に電気を供給するV2L(vehicle to load)のデモを行い、エンジン車とは異なる価値を持つEV・PHEVについて理解して頂きました。

二輪車のシャシダイナモ上走行の運転体験
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道路を走行している状態を再現する『シャシダイナモメータ』に設置したスクーターを使って、燃費や排出ガスを測定するための走行パターンの運転体験をしていただきました。
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パネルおよび自動車排出ガス計測装置の展示
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エネルギ・環境研究部で進めている研究内容(エンジン燃焼解析、車載式自動車排出ガス分析、健康影響、PM2.5を含めた大気シミュレーション、交通騒音、アジア諸国の交通事情)のパネル展示やデモを行いました。車載式排出ガス分析計は、実際に車両に搭載した状態でご覧いただきました。
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交通安全に関するパネル&ダミー展示&転倒時の頭部傷害防止・軽減研究の紹介
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展示部門は、ダミーに加え、インパクトバイオメカニクス、各種衝突試験法を出展しました。
インパクトバイオメカニクスの各種シミュレーションや各種車両同士の衝突試験法の映像は多くの方が見学され、日常で起こりうる事故の瞬間をじっと見ているお子さまも多く見られました。今後の事故の減少に繋がって欲しいと思います。
また、頭部保護帽のブースでは、(株)特殊衣料とJARIが共同開発した頭部保護帽(abonet+JARI)を販売しました。展示された保護帽に興味を持ち試着され、たくさんの方にご来場者特別価格にて、ご購入いただきました。
お子様には、交通ルールを楽しく学べる「おでかけぱんだ」が人気でした。
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シートベルトの効果体験
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シートベルト効果体験装置(シートベルトコンビンサー)とテレビモニターを乗せた体験車で、衝突時の衝撃を体験していただきました。時速5kmでも、かなりの衝撃です。シートベルトの重要さが実感していただけたと思います。
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超小型モビリティ試乗体験
未来型のモビリティ(乗り物)の一つとして、1,2人乗りの電気自動車(EV) = 超小型モビリティがあります。つくば市は、超小型モビリティ事業(実証実験)に取り組んでおり、JARIも協力・参加しております。そこで、来場者につくば市からお借りしたこの超小型モビリティに試乗いただくことで、未来のモビリティを体験いただく機会を作りました。
模擬市街路の西側にて、1周700mほどのコースを30km/hほどで走っていただきました。120名ほどが試乗されましたが、2人乗りもできるため、お子様も同乗する場合も多かったです。お天気にも恵まれ、模擬市街路はとても気持ちが良く、皆様非常に楽しんでいただけたようでした。
セグウェイ走行デモ
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JARIは生活支援ロボット*の 安全性を研究しています。
今回は搭乗型ロボット**の一つであるセグウェイのデモ走行を行い,ロボットが共存する未来イメージの一端を感じいただきました。
* 工場での産業ロボットと異なり,生活の場で人と共存する
ロボットであり,特に安全性が大切になります。
**搭乗型の他には,移動型(物を動かす運ぶ),装着型(体
に装着してアシスト)があります。
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