入門コースについて
受講者の声
- これまで何度か機能安全に対する研修、セミナ-等に参加したが、一番分かり易いと感じた。規格の内容に入る前に、前提が充分説明されているところが良かった。今回の研修目的であった、背景を理解しモチベーションを上げることについて、充分に達成できる内容だったと思います。(自動車部品、ソフトウェア設計)
- ISO 26262の概要を理解できた。機能安全を面倒な仕事と捉えるのではなく、製品の信頼性を向上させるツールとして使っていきたい。(自動車部品、システム設計)
- ISO 26262含めISOの取組みは"やらされ"ではだめだと講師が強調された意味を大きく感じる。(自動車部品、ハードウェア設計)
- ISO 26262をとりまく情報を含めてお話頂き大変面白かった。今日のセミナーの10分の1でも会社に持帰りたい。(やる理由や自主的に活動することなど)(電気機器、品質管理)
講師の声
ISO 26262(DIS版)に、初めて接したときに、この規格は、「Japanese Supplier Killer」であると感じました。Automotive SPICEやCMMIといったプロセス改善活動や文化を持たない組織には非常に大きな障壁、High Barrierであると感じたからです。
これらの点に関し、ドイツで開催されたVDA-QMC conferenceで機能安全実装プロセスの発表を行い情報を収集し、得た結論は、「SPICE activity is 1st step to ISO 26262」であり、「ISO 26262は、説明責任を果たし訴訟リスクを低減するためのツールである」という事でした。
ISO 26262はツールなのです。ISO 26262に準拠するということは、ISO準拠を達成することが目的ではなく、訴訟リスクを下げることや製品の安全性を高めることを目的としたツール、即ち手段を得ることなのです。
さらに、ISO 26262に対応するためには、信頼性、ディペンダビリティといった安全学の基礎から、ISO化されるに至った背景、活動の根拠等を理解することが、開発現場にいる技術者には重要であると考えます。
この想いをもって開発した教育コンテンツが、JARI機能安全入門コースコンテンツです。
自分が、かつて機能安全トレーニングを受講した際に抱いた疑問、納得できなかった活動をわかり易く説明した教材になりました。入門コースは、3日分のコンテンツを1日に詰め込んだ非常にハードな(受講する方も、講義する方も)ボリュームとなっています。自分の活動を振り返り、技術者・開発者として前に進むためのお役に立てれば、と切望します。