研究所長からのご挨拶
実績による強みを活かしつつ,中立的な試験研究機関という
役割を果たしていき,産官学が単独ではできない「車と社会
のつながり」という領域における研究にもチャレンジします
当研究所は、クルマ社会の健全な進展に貢献することを使命とし、1969年に設立され、中立的・公益的な活動を行い、日本の自動車産業の発展と自動車技術の進展に寄与してまいりました。
昨今は、CASEという言葉で語られ、100年に一度のモビリティ革命と言われるように、自動車はその形態と役割が多様化するとともに、自動車技術の高度化・情報化が進んできております。さらに、2050年カーボンニュートラルという遠大な目標が掲げられ、産業構造も含め変革していくことが予想されます。
モビリティとして自動車の役割が多様化する中、当研究所は、これまでの実績による強みを活かしつつ、中立的な試験研究機関という役割を果たしていき、産官学が単独ではできない「車と社会のつながり」という領域における研究にもチャレンジしてまいります。
2020年、図のような研究事業戦略を策定いたしました。一番上の究極の目的に向かって、下の3つの基盤をもとに、3本の柱の研究を実施していくというものです。そこでは、「環境」「安全」に加え、「新モビリティ」という新たな柱を掲げました。現状の課題解決を行いつつ、将来の社会ニーズを先読みした先進的な研究に取り組むことで、持続可能で安心・安全な車社会の実現へ貢献してまいります。
今後も広く研究成果等を発信し、社会の期待に応えられるよう最大限の活動を展開してまいります。皆様におかれましては、これまで以上のご支援・ご協力をお願い申し上げます。
代表理事 研究所長 鎌田 実