JARI 一般財団法人 日本自動車研究所

JARIシンポジウム2024申込みのご案内

2024/11/11


 年々深刻化する環境問題への取組みが、企業・業界、国家にとって最重要課題の一つとなっています。経済産業省が打ち出した自動車分野のGX戦略では、自動車のカーボンニュートラル実現に向けた多様な選択肢の追求、自動車の電動化、車の使い方の革命など、幅広い取組みが求められています。
 このプログラムでは、特別講演に国際エネルギー機関(IEA)エネルギー市場・安全保障局長である貞森恵祐氏をお迎えし「エネルギー転換速度の不確実性」と題して、IEA「2024年版世界エネルギー見通し」(World Energy Outlook 2024)等に基づき、運輸部門を中心にエネルギー転換の速度及び化石燃料需要削減に関する不確実性、そしてそれがエネルギー安全保障に与える影響などについて講演いただきます。さらに、官学からの基調講演や、OEM、輸送業界、エネルギー業界、環境ジャーナリストなど様々な立場からGXへの取組みについて討論を行い、2050年に環境負荷ゼロを目指す方法を探ります。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

ネットワーキング会(交流会)のご案内
登壇者(一部)と参加者の皆様が交流をはかれるようネットワーキング会(交流会)を講演プログラム終了後ホワイエにて予定しております。
またホワイエでは、弊所の各研究受賞パネルとともに受賞者が説明をいたします。さらに、研究・試験設備のパネル展示・ご紹介も行う予定でございます。
参加費無料となっておりますので、併せてお申込みをいただけますようよろしくお願いいたします。


講演プログラム

時間
題目
演者
10:00-10:10
開会挨拶
一般財団法人日本自動車研究所
代表理事 研究所長 鎌田 実

10:10-10:40
基調講演1

【経済産業省における自動車分野のGX実現に向けた取組】

講演概要
カーボンニュートラルの実現に向け、電動化、水素、燃料の脱炭素化など多様な選択肢を追求しつつ、EVと内燃機関の両市場で勝つべく、各分野において取組を推進。本講演では、自動車分野のGX実現に向けた取組や方向性を紹介する。

経済産業省 製造産業局 自動車課
自動車戦略企画室長 田邉 国治氏
【略歴】

平成13年 4月   通商産業省(現経済産業省)入省
平成23年 7月   熱海市副市長
平成27年 7月   中小企業庁取引課課長補佐(総括)
平成29年 6月   地域経済産業グループ政策企画委員
平成30年 6月   内閣官房日本経済再生総合事務局企画調整官
令和 3年 6月   経済産業省経済産業政策局総務課企画官(併)内閣官房新しい資本主義実現本部事務局企画官
令和 4年 7月~  製造産業局自動車課自動車戦略企画室長

10:40-11:10
基調講演2

【自動車分野におけるカーボンニュートラルに向けた燃料・エネルギーに関わる将来展望】

講演概要
自動車分野における2050年のカーボンニュートラルに向けて、自動車の電動化とそれに利用される燃料や電力の脱炭素化が必要不可欠とされている。本講では、それらの実現に関わる課題を取り上げ、その解決のための方策について展望する。

早稲田大学
名誉教授 大聖 泰弘氏
【略歴】

1976年、早稲田大学大学院理工学研究科博士課程を終え、助手、講師、助教授を経て、 1985年、同大理工学部教授に就任。 2017年に同大を定年退職し、 早稲田大学名誉教授、次世代自動車研究機構研究所顧問となり、現在に至る。 自動車技術会副会長(2004~2006年)、FISITA副会長(2008~2012年)を務める。 エンジンの燃焼、排気浄化、高効率化、新燃料の利用技術、電気自動車、ハイブリ ッド車、燃料電池車の製作と性能評価等の研究に取り組む一方、 長年にわたって国の自動車排出ガス規制や燃費基準の策定に関わる。 最近では、経産省・国交省「カーボンニュートラルに向けた自動車政策検討会」(2021年度)と経済産業省「モビリティ水素官民協議会」(2022年~現在)の座長を務める。

11:10-11:20
JARI講演1

【環境研究分野に関するJARIでの取組みについて】

講演概要
環境研究部が取組んでいる研究領域の中から,カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現に貢献すべく,環境負荷ゼロを目指した取組み概要を紹介する。

一般財団法人日本自動車研究所
環境研究部 部長 松浦 賢

1991年 3月 室蘭工業大学工学部産業機械工学科卒業
1991年 4月 日本自動車研究所 入所

11:20-11:50
JARI講演2

【自動車セクターを対象とした長期ライフサイクルCO2排出量の検討】

講演概要
自動車セクターを対象に消費者の選好および自動車技術進化を考慮した長期CO2排出量モデルを開発した。このモデルを用いて,ライフサイクルにおける2050年までのCO2排出量および関連項目について検討した結果を紹介する。

一般財団法人日本自動車研究所
環境研究部 LCAグループ グループ長 主任研究員 金成 修一
【略歴】

2006年 3月 武蔵工業大学大学院 工学研究科 エネルギー量子工学専攻 修士課程 修了
2006年 4月 日本自動車研究所 入所

11:50-12:10
JARI講演3

【2050年シナリオに基づいた地球温暖化対策と大気環境】

講演概要
地球温暖化対策の基本は炭素を含む燃料使用の抑制であり、それは大気汚染物質の発生低減にも直結する。本発表では、2050年シナリオに基づいた大気汚染物質の排出量変化と、シミュレーションによる大気環境の予測を紹介する。

一般財団法人日本自動車研究所
環境研究部 環境評価グループ 主席研究員 森川 多津子
【略歴】

1988年 3月 北海道大学 工学部 衛生工学科卒業
1988年 4月 北海道大学 工学部 機械工学科 助手
1992年 4月~2001年3月 国立環境研究所 客員研究員 (併任)
1997年 6月 学位取得 (博士(工学)、論博)
1997年 7月~2002年 3月 財団法人 日本自動車研究所
2002年 4月~2005年 3月 財団法人石油産業活性化センター(現: (一財)カーボンニュートラル燃料技術センター)に出向
2005年 4月~ 一般財団法人 日本自動車研究所 入所

12:10-12:15
質疑応答
12:15-13:30
昼 休憩
13:30-14:10
特別講演

【エネルギー転換速度の不確実性】

講演概要
IEAのWEO2024等に基づき、運輸部門を中心に、エネルギー転換の速度及び化石燃料需要削減に関する不確実性とそれがエネルギー安全保障にもたらすインプリケーションを論じる。

国際エネルギー機関(IEA)
エネルギー市場・安全保障局長 貞森 恵祐氏
【略歴】

1983年 東京大学法学部卒業
同年通商産業省(現経済産業省)入省
国際エネルギー問題担当参事官
通商交渉官
内閣総理大臣秘書官
大臣官房審議官(政策総合調整担当)
2012年 9月 国際エネルギー機関(IEA)エネルギー市場・安全保障局長に就任

14:10-15:35
パネルディスカッション

【2050年環境負荷ゼロに向けて(仮)】

国際エネルギー機関(IEA)
エネルギー市場・安全保障局長 貞森 恵祐氏

早稲田大学
名誉教授 大聖 泰弘氏

モデレータ

一般財団法人日本自動車研究所
業務執行理事 土屋 賢次

15:35-15:55
質疑応答
15:55-16:00
閉会挨拶
一般財団法人日本自動車研究所
代表理事 専務理事 一色 良太

16:00-17:00
ネットワーキング会(交流会)

※講演プログラムは都合により変更になる場合がありますので予めご了承ください。
※本シンポジウムは、著作権および情報保護のため、視聴者による記録行為(録音・録画・スクリーンショット等)は固く禁止といたします。
※シンポジウムの妨害やプライバシー侵害を招く恐れのある行為を禁止いたします。


お問い合わせ先

一般財団法人日本自動車研究所 企画・管理部 企画グループ シンポジウム事務局

E-mail:sogomado[at]jari.or.jp
※送信する場合は[at]を @ に置き換えてください


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