自動バレーパーキングシステムの機能実証実験を公開しました
2018/12/25
日本自動車研究所(JARI)は、2018年11月13日~15日の3日間、東京お台場にある商業施設「デックス東京ビーチ」2階駐車場の一部を利用して、自動バレーパーキングシステムの機能実証実験をメディアおよび一般に公開いたしました。
この事業は、経済産業省・国土交通省事業「一般車両による自動バレーパーキングシステムの社会実装に向けた実証」として2016年度から3年間の予定で実施しているもので、最終年度のお披露目として成果の一部を公開したものです。3日間を通して1000名を超える方々にご来場いただきました。
また、大変多くのメディアにも取り上げていただき、自動運転技術を活用したサービスへの関心の高さが伺われました。
取材風景
バレーパーキングシステムは、一部のホテルやデパートなどで担当の係員に鍵を預けて駐車場にクルマを停めてもらう「バレーパーキング」サービスを、自動運転技術を活用して無人で行うものです。今後の自動運転実現に向けた具体的な活用例として、安全性の確保やルール、技術等の課題が比較的少ない「限定空間・限定用途」で運用することが可能な自動バレーパーキングを開発することで、その利便性や実現可能性をアピールし、市場ニーズの喚起に結びつけることを目的に実施しました。
自動バレーパーキングシステムの構成
機能実証実験の公開にあたっては、自動バレーパーキングシステムの実現・普及に向けたステップを分かりやすくご紹介するため、3つのエリアに分けて体験や見学をしていただきました。 現在、量産車への搭載が始まり、今後の普及が期待されている自動駐車システムやリモートパーキングシステムの試乗体験や見学を「Today/Tomorrow エリア」で、「Future エリア」では、4台の乗用車を用いて将来のモビリティサービスの一つとして期待される自動バレーパーキングシステムについて,実際に利用いただくシーンを想定できるようドライバーやクルマ、センターの動作や役割をご覧いただきました。
リモートパーキングシステムの試乗体験
自動バレーパーキングシステムデモ
また、モビリティのシェア化や電動化などの社会の変化に呼応したサービスの拠点「モビリティ・ハブ」として様々に進化・変貌する駐車場の新しい魅力を「Parking エリア」でパネルを用いて紹介しました。
自動バレーパーキングの事業・概要についてはこちらをご覧ください。