弊所環境研究部 環境評価グループの萩野 浩之主席研究員によるブレーキエミッションに関する論文が、国際学術誌『Lubricants』に受理され、2024年第12巻6号の表紙を飾りました。

本論文の研究内容は、欧州における次期排出ガス規制「Euro 7」にあるブレーキエミッションに関するもので、ブレーキ粒子排出、ブレーキ粉塵排出、ブレーキダスト排出ともよばれるものです。
ブレーキ摩耗とブレーキエミッション、ブレーキパッドの摩擦材料との相関を、37種類ものブレーキシステムに対して大規模に調査した研究です。
得られた研究成果は、いずれもブレーキ摩耗と強い相関を示しており、将来の自動車開発への応用、ホイールダスト（ホイールの汚れ）や環境負荷の低減が期待されます。
今回の表紙は、ブレーキエミッションを計測する設備の写真と、得られたデータをハイライトしたものです。

• 論文筆者：環境研究部　環境評価グループ 　萩野 浩之　主席研究員
• 論文タイトル：Brake Wear and Airborne Particle Mass Emissions from Passenger Car Brakes in Dynamometer Experiments Based on the Worldwide Harmonized Light-Duty Vehicle Test Procedure Brake Cycle
• 掲載誌：Lubricants, Volume 12, Issue 6
• 掲載論文:https://doi.org/10.3390/lubricants12060206
• 掲載日：2024年6月