JARI 一般財団法人 日本自動車研究所

プレスリリース:茨城県警察本部、水戸市消防局と災害対策のための連携協定を締結

2025/02/21


プレスリリース

~災害発生時の地域安全へ貢献~

 2025年2月14日、一般財団法人日本自動車研究所(代表理事研究所長 鎌田実 以下、JARI)は,茨城県警察本部(本部長 滝澤幹滋氏)、水戸市消防局(消防局長 大信成人氏)と災害対策ための連携協定を締結しました。
これにより、各機関との更なる密接な協力関係が構築されるだけでなく,災害発生時の地域安全への貢献が期待されます。

協定の概要

【締結先】茨城県警察本部
【名称】大規模災害発生時の協力及び災害警備訓練に関する協定
【主な内容】
(1) 大規模災害時での警察用航空機の離発着、宿泊場所の提供
(2) 警備活動訓練(数回/年程度)
(3) 災害情報等に関する情報共有等

 (左)茨城県警察本部 滝澤本部長(右)JARI 鎌田研究所長

【締結先】水戸市消防局
【名称】自動車等に関連する災害対策に関する協力等の協定
【主な内容】
(1) 自動車等災害の発生現場活動に関する助言
(2) 災害情報の共有
(3) 自動車等災害広報に関する助言
(4) 城里テストセンター防災体制の充実、防火訓練等に対する指導、助言等

 (左)水戸市消防局 大信局長(右)JARI 鎌田研究所長

昨今、日本各地では地震・豪雨など、自然による大規模災害が多く発生しています。これらの災害現場において、人命救助を日頃からの訓練で迅速に対応できることは非常に大事で、茨城県警察本部、また水戸市消防署との連携は実効性があると考えます。

 JARIは、今回の各機関との連携協定締結を通じて,近隣の警察および消防とのいっそうの連携を深め大規模災害などの発生に備えるとともに,地域の安全に貢献してまいります


合同訓練の様子

締結式のあと、城里テストセンターの悪路試験場や調整池などで合同救出訓練を行いました。
合同訓練では、茨城県警や水戸市消防局らから約70人が参加、ヘリコプターによるホイスト救助訓練や土砂埋没車両からの要救助者を救出するなど、STCを生かした災害現場を模した設定により、 県警と消防が連携して迅速に救出を行う他に例をみない大規模訓練となりました。
さらに、交通事故等により変形した車両から乗員を迅速に救出するための車両解体訓練を実施しました。
なお、これらの訓練で使用した車両は,独立行政法人自動車事故対策機構(ナスバ)様より提供いただきました。この場を借りて謝辞を申し上げます。

調整池を活用したホイスト救助訓練

【訓練内容】
・ 土石流に巻き込まれ、河川まで流出した要救助者の救助を実施する
・ 河川内の状況が判然としないことから、構造物や車両を支点としたロープレスキュー(中州救助)を実施し、その後要救助者を航空隊ヘリコプターにてホイスト救助する

悪路試験場南側エリアを活用した土砂埋没車両救助訓練

【訓練内容】
・ 車両及び歩行者が土石流に巻き込まれた現場において要救助者を救助する
・ 駐車車両は、土石流に流されたのみであり、いずれかのムービング技術等により移動させる
・ 車両救助については油圧救助工具等の資機材を使用するなど、いずれかのドアを開放し救助を行う

車両解体訓練:事前の講義

【講義内容】
電気自動車等の特性に応じた車両解体について
講師:日本自動車研究所 環境研究部 田村陽介シニアエキスパート

田村講師による講義

車両解体訓練

【訓練内容】
・ 実際の車両を使用したチーム編成による解体訓練を実施

お問合せ先

この件に関するお問合せは以下まで

一般財団法人 日本自動車研究所
企画・管理部 企画グループ
TEL:029-856-1128
E-mail:sogomado[at]jari.or.jp
※メールアドレスは[at]を@に替えてください。


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